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機関員とは消防車両を実際に運転する隊員、そして技能の資格名です。

ポンプ車や救急車は普通免許で運転することが可能ですが、実際のところは普通免許を所持しているだけでは消防隊員と言えども、それらの車両を運転することは内規で許されていません。

ですから、消防の部内資格である機関員という資格を取得することが決まっています。

機関員は試験で選抜され、消防学校で教育を受けます。機関員にはランクが設けられており、より大型のはしご車などを操縦するには上級ランクを取得する必要があります。

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東京消防庁では下記の様に説明されています。

消防車両を運用する職員は機関員と呼ばれ、現在のポンプ車の機関員は、中型自動車運転免許証8トン限定を持っている者の中から選抜試験によって選ばれ、消防学校で2週間近い研修課程を修了した者のみに与えられる資格となっています。

引用元 東京消防庁 世田谷消防署公式サイト様
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-setagaya/info/setagaya_now/setagaya_now_05.html

また東京消防庁では、女性機関員も任用されています。

機関員は実際に消防車を運転し、消防隊員を現場まで事故なく安全に運ぶ大切な役目を負っていますが、ただ消防車を運転していればいいというわけでは決してありません。

消防車がサイレンを吹鳴させ赤色灯を点灯させて緊急走行を行う際には、的確な判断力と運転技術が必要です。

通報があったら即、地図を確認し、現場までの最短ルートを確認。消防車に乗り込むのはそのあとです。

その業務の半分以上が運転ですから、市内の地図は必ず携帯し、町のどこに何があるのか、目印は何か、現在どこで工事が行われているか・・などを常に意識して覚えています。

機関員は全て自分で作成した地図を持ち歩き、消火栓や消防水利に赤丸をつけて、消防車が通れないような道はバツ印をつけています。

このような地図の作製は課業後になり、自分の足で実際に街を回って作るのです。

緊急自動車の法令と実務―緊急自動車の26の特例から16の判例まで

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4809011828 | 交通法令研究会 | 東京法令出版 | 2009-08

現場まで最短で到着するための適切なルートを選択

消防車に乗り込んで出場すると当然、消防車は選択された最適なルートで現場まで赤色灯を点灯し、サイレンを吹鳴(すいめい)させ、緊走で直行します。

消防車が事故を起こしてはミイラ取りがミイラになってしまうので、より慎重な運転が求められるのは言うまでもありません。

現場に到着した消防車は消火栓などの適切な消防水利の傍に停めなければなりませんから、停車位置も重要です。

 

火災がない場合でも消防車はずっと消防署の車庫で眠っているわけではありません。

例えば、消火栓の点検作業のために署員が消防車で整理点検を行ったり、地理調査やさまざまな警防活動で消防車はいつでも運行されています。

また、たまに消防車で店に買い物に行く場合もありますが、その際に市民から目撃されて消防署あるいは上役の方に苦情が入る場合もあります。

最近では警察官が制服姿でセブンイレブンにいくことが、警視庁や北海道警察本部など一部で独自に許可されるようになりました。

こちらの場合はコンビニ強盗事件に対する警戒という大義名分がありますが、消防署員の場合はあまり市民から許容されていない様子です。

消防車のウーとカンカンの違いって?実はサイレンの音色、使い分けの理由がちゃんとある!

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東京消防庁の日野マギルスはしご車

消防車がパトカーと同じサイレン音で一般車両をビビらせたり、カンカン鳴らしたり。その違いは何でしょう。
消防車のサイレンは言うまでもなく「ウーウー」という電子サイレンです。

でも、たまに「カーンカーン」という鐘のような音(警鐘と言います)や、カンカンとウーウーの両方を鳴らして走っている時もあります。

実はあの音はキチンと理由があって使い分けされています。

  1. ウーウーとカンカンが両方の場合は火災出動時。
  2. ウーウーだけの時は火災以外の救助出動時(救急隊の支援などもあります)。
  3. カンカンだけの時は警戒活動や火災消火後の帰署時。

このように使い分けがされています。

なお、消防車でも指揮車などの一部車両のサイレンパトカーとそっくりの「モーターサイレン」音を鳴らしたり、救急車も交差点進入時はパトカーと似たサイレン音を出します。救急車も昔は消防車と同じウーウーでしたが、火災で出動する消防車と区別をつけるため「ピーポー」に変わり、現在まで多くの消防署救急車で使用されています。

しかし、通常、救急車が使うピーポーでは聞き取りにくい場合もあるため、とくに危険な交差点進入時においては注意と警戒をひくために「モーターサイレン」というパトカーに似た「ウーウー」を鳴らして、赤信号の交差点などに突入しています。

これはパトカーサイレンのほうが脅迫的で怖いので、周囲の車両がびっくりして注目するためです。もちろん、びっくりさせるのが目的ではなく、注目させることで事故の防止に努めているわけです。

東京消防庁がモーターサイレンを多用するワケ

このサイレン音については東京消防庁がとくに好んでパトカー風のモーターサイレンを使うようで、以下のような指摘もありました。

東京消防庁の消防車はなぜ、モーターサイレンをあこまで酷使するんでしょうか。
もはや他県ではほとんどが電子音サイレンですが、逆に都区内で聞こえてくる、消防車のサイレンはほとんどがモーターサイレンです。
古くさいという意見もあるはずですが?

引用元 ヤフー知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14115249524

これに対する回答が

「東京消防では救急車以外の車両は「火災出場事はモーターサイレン、その他救急支援出場時等は電子サイレンを使用する」と大まかな決まりがあります」

とのことです。つまりそういうわけなんだね。

なお、東京消防庁では消防艇も保有していますが、やはり、消防艇もサイレンを吹鳴して水難現場へ急行します。

最近では東京消防庁など一部で、アメリカの消防車と似た音色のサイレンを使い始めていています。



東京消防庁 芝消防署24時 すべては命を守るために

東京消防庁 芝消防署24時 すべては命を守るために
B00J9Y96PS | 岩貞るみこ | 講談社 | 2013-07-04

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